看護学概論Ⅱ
科目・科目群 | 看護学科専門科目・基幹科目 | |||||
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科目名 | 看護学概論Ⅱ | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 1単位 | 選択・必修 | 必修 | |
配当年次 | 1年次 | 学期 | 前期 | 合計コマ数 | 7.5コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 福井 幸子 | 学内連絡教員 | 福井 幸子 | |||
科目担当者 | 福井 幸子、角濱 春美、木村 恵美子、市川 美奈子 | |||||
身につける力 | 専門的知識に根差した実践力 | |||||
学習キーワード | 専門的知識、倫理的態度 |
1.科目のねらい・目標
1.看護倫理とは何かを理解し、看護における倫理の重要性を考えることができる。
2.チーム医療に必要な倫理的配慮と看護師の役割について考えることができる。
3.看護理論がどのように構築されてきたのかを学び、その意味を考えることができる。
4.環境理論やニード論、人間関係論から、看護とは何かについて考えることができる。
5.ヘンダーソンの基本的ニード14要素を用いて、対象把握のための情報収集ができる。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容
第1回:看護倫理の基礎的知識 (教科書①第5章、教科書②)
法と道徳・倫理、現代医療における倫理的問題、患者の権利、看護師の倫理綱領
第2回:看護実践上の倫理的概念、チーム医療における倫理的行動 (教科書①第5章、教科書②)
ケアリング・アドボカシー・協働・責務、看護職間・医師・他医療従事者との協力・協働
第3回(0.5コマ) :看護理論の概要 (教科書③第Ⅰ章)
第4回 :「環境」に焦点を当てた理論 (教科書③第Ⅱ章 フローレンス・ナイチンゲール、教科書④)
第5回 :「ケアリング」に焦点を当てた理論(教科書③第Ⅱ章 マドレーヌMレイニンガー、ジーン・ワトソン、ミルトン・メイヤロフ)
第6回:「ニード」に焦点を当てた理論 (教科書③第Ⅱ章 ヴァージニアA.ヘンダーソン、教科書⑤)
第7回 :ヘンダーソンの基本的ニード14要素を用いた対象把握 (同上、教科書⑥第3章①アセスメント)
第8回 :「人間関係」に焦点を当てた理論 (教科書③の第Ⅱ章 ジョイス・トラベルビー)
2.方法
授業資料に沿って講義を進めていきます。
3.準備学習
授業計画にある内容を教科書のみならず、数多くの書籍を読んで来てください。
事前課題・事後課題を提出してもらうこともあります。
3.教科書
①茂野香おる:「系統看護学講座 専門Ⅰ 基礎看護学Ⅰ 看護学概論(第16版)」,医学書院,2016.ISBN978-4-260-02181-4(看護学概論Ⅰで購入済み)
②手島恵監修:「看護者の基本的責務」,日本看護協会出版会(2017年度版),2016.SBN978-4-8180-2000-9
③筒井真優美編:「看護理論 看護理論20の理解と実践への応用(改訂第2版)」,南江堂,2017.
ISBN 978-4-524-25728-7
④F.ナイチンゲール著/小林章夫他訳:「看護覚え書対訳」,うぶすな書院,2013.ISBN 978-4-900470-10-1
⑤V.ヘンダーソン著/湯槇ます・小玉香津子訳:「看護の基本となるもの」,日本看護協会出版会,2014.ISBN 978-4-8180-1226-4
⑥茂野香おる:「系統看護学講座 専門1 基礎看護学2 基礎看護技術Ⅰ 第16版」,医学書院,2016.ISBN978-4-260-01999-6(実践基礎看護技術Ⅰで購入済み)
4.参考書
1)フライST,ジョンストンMJ/片田範子,山本あい子訳:「看護実践の倫理(第3版)」,日本看護協会出版会,2010, ISBN978-4-8180-1512-8
2)ライダー島崎玲子他編:「看護学概論 看護追求へのアプローチ(第3版)」、医歯薬出版、2014、ISBN978-4-263-23575-1
3)佐藤登美編:「新体系看護学全書 専門分野Ⅰ 基礎看護学 看護学概論(第3版)」、メヂカルフレンド社、2013、ISBN978-4-8392-3274-0
4)ミルトン・メイヤロフ/田村真・向野宣之訳:ケアの本質-生きることの意味-,ゆみる出版,2004.
5.成績評価方法
小テスト(40%) 定期試験(60%)
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
昨年度までの旧カリキュラムで開講していた看護学概論(1年前期)や、看護理論(1年後期)、看護倫理学(3年後期)のそれぞれの基礎となる単元を統合し、平成30年度より開講します。概念的で難しい所を事例を入れてわかりやすく説明するなど、工夫していきます。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
1年生の皆さんは、それぞれの体験から看護についてイメージしていると思いますが、この授業は、看護理論家や看護専門職能団体が示している看護の定義や倫理綱領から、「看護とは何か」に触れる、看護の本質を知るための入り口となっています。そしてこれからの4年間の学内の授業や臨地実習を通して、「これが看護」という看護観が身につくことを期待します。