臨床薬理学
健康科学部看護学科
授業科目 | 臨床薬理学 | ||
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科目概要・形式 | 1単位 15時間 必修 | 配当年次 | 2年 後期 |
科目責任者 | 中村 郁子 |
担当者 | 中村 郁子、齊藤 弘子 |
1.科目のねらい・目標
基礎薬理学で学んだ薬物の作用機序をふまえて、臨床薬理学では、副作用を回避しながら医薬品の最大限の効果をあげられる適切な薬物療法を行うために、実践的な薬の使用方法について学び、医療チームの一員として患者の治療に貢献できる看護師を目指す。
2.授業計画・内容
第1回 医薬品総論:薬物の体内動態、相互作用、有害反応など、医薬品の効果に影響する因子や臨床使用時の
注意点を学ぶ
第2回 主な生活習慣病に使用する薬:高血圧、狭心症、心筋梗塞、脂質異常症、糖尿病などに使用する薬剤の
作用機序や使用上の注意点を学ぶ
第3回 感染症に使用する薬:病原微生物に有効な代表的薬物(抗菌薬・抗真菌薬・消毒薬など)の作用機序や
使用上の注意点を学ぶ
第4回 がん・痛みに使用する薬:がん、がん性疼痛、その他の痛みなどに使用する薬の作用機序や使用上の
注意点を学ぶ
第5回 脳・中枢神経系疾患で使用する薬(1):抗てんかん薬、パーキンソン病治療薬、向精神薬(抗精神病薬、
抗うつ薬、催眠薬、抗不安薬、気分安定薬)などの作用機序や使用上の注意点を学ぶ
第6回 脳・中枢神経系疾患で使用する薬(2):アルツハイマー型認知症治療薬、脳血管障害に使用する薬物
などの作用機序や使用上の注意点を学ぶ
第7回 消化器系疾患に使用する薬、アレルギー・免疫不全状態の患者に使用する薬:
消化性潰瘍治療薬、健胃消化薬、制吐薬・鎮吐薬、胃腸機能改善薬、瀉下薬、腸疾患治療薬、
肝臓・胆嚢・膵臓疾患治療薬、呼吸器疾患治療薬、関節リウマチ治療薬などの作用機序や使用上の
注意点を学ぶ
3.教科書
古川裕之他著:ナーシング・グラフィカ 疾病の成り立ち② 臨床薬理学,メディカ出版,2015,ISBN978-4-8404-4107-0
4.参考書
・日本臨床薬理学会編:臨床薬理学(第3版),医学書院,2011,ISBN978-4-260-01232-4
・大橋京一他編:疾患からみた臨床薬理学(第3版),じほう, 2012, ISBN978-4-8407-4296-2
5.成績評価方法
授業への出席状況、筆記試験により評価します。
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
薬理学の復習(自己学習)を主体的に行い、積極的に授業に臨んでもらいたい。
7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)