理学療法医療領域特殊講義
健康科学部理学療法学科
授業科目 | 理学療法医療領域特殊講義 | ||
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科目概要・形式 | 1単位 15時間 選択 | 配当年次 | 4年 後期 |
科目責任者 | 今 美香 |
担当者 | 今 美香、石井 玲 |
1.科目のねらい・目標
・心大血管疾患患者に対する理学療法の臨床的意義ならびに評価・目標設定・介入方法および効果について理解する。
・がんの疫学・治療・医療の動向について学ぶ。
・がんのリハビリテーションの概要、リスク管理、病期別のリハビリテーションの概要(目的とエビデンスに基づいた治療法)について理解を深める。
2.授業計画・内容
第1回 虚血性心疾患
・病態、症状、検査所見、治療の概要
・心臓リハビリテーションの意義
・理学療法評価と目標設定、介入方法および効果
第2回 慢性心不全
・基礎疾患、病態、症状、検査所見、治療の概要
・疾患管理ならびに心臓リハビリテーションの意義
・理学療法評価と目標設定、介入方法および効果
第3回 心大血管術後
・心臓血管外科的治療と術後管理
・理学療法評価と目標設定、介入方法および効果
第4回 心臓リハビリテーションに必要な評価や検査の基礎知識
・バイタルサインの確認方法、標準12誘導心電図、心電図モニター
・心肺運動負荷試験の実施方法、得られる指標の意義とその解釈
第5回 がんのリハビリテーション ~過去・現在・未来~
・がんの基礎的理解(疫学、病態、治療など)
・がんのリハビリテーションの概要
第6回 進行がんにおけるPTアプローチ ~必要な情報の収集とリスクの判断について~
・進行がん患者の特徴
・骨転移について
・リスクとベネフィットの考え方
第7回 緩和ケアのリハビリテーション ~チームアプローチの実際~
・緩和医療の概念
・こころのケアとしてのリハビリテーション
3.教科書
特に特に指定しません。適宜資料を配付します。
4.参考書
・増田卓・松永篤彦:循環器理学療法の理論と技術.メジカルビュー、2009.ISBN978-4758306959
・居村茂幸:内部障害系理学療法学.医歯薬出版、2006.ISBN978-4263211748
・辻哲也:がんのリハビリテーションマニュアル 周術期から緩和ケアまで.医学書院、2011.ISBN978-4260011297
5.成績評価方法
授業への参加度(10%)、レポート(80%)、確認テスト(10%:講義終了前10分程度)
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
・実際の心大血管疾患の症例等を通してわかりやすい講義になるよう努めます。
・がんのリハビリテーションという新しい分野に興味をもってもらえるように、実際の症例等を通して講義をすすめたいと思います。
7.備考(学生へのメッセージ、学生購入物品など)
・具体的なイメージがつきづらい分野かもしれませんが、講義終了時には、各疾患に対する知識が整理され、少しでも心臓リハに興味を持っていただければ幸いです。
・【あなたがもし「がん」になったとしたら、大切にしたいと思うことは何ですか?】
講師が常日頃からがんのリハビリテーションについて考えていることを伝えることができたら幸いです。講義終了後にはみなさんが温かい心になっていることを願います。