卒業生の声
患者さんの食生活や検査値によい変化が見られときは管理栄養士としてのやりがいを感じます!
栄養学科卒業生 下山 恵里香さん |
私は家族が高血圧症や糖尿病などの生活習慣病を患っていたことから家庭での食事に興味を持ち、栄養学を深く学んでみたいと思い、青森県立保健大学の栄養学科を志望しました。大学生活では素敵な仲間や先生方と出会い、とても充実した4年間を過ごすことができました。栄養学科は30人程度と少人数の学科ですが、少人数だからこそみんな仲が良く、いつも落ち着く雰囲気があったように思います。
管理栄養士の就職先は病院の他、保健所や高齢者施設、企業など様々ありますが、在学中の実習で患者さん一人ひとりに寄り添った栄養サポートができる病院の管理栄養士に魅力を感じ、目指すことに決めました。勤務して4年目になりますが、個人や集団の栄養指導、担当病棟のカンファレンス・回診への参加などをしています。私が担当している病棟には主に心疾患の患者さんが入院されており、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病になった方がほとんどです。このような場合、疾患の再発や悪化を防ぐにはやはり退院後の家庭での食事が重要となります。その為に栄養指導をしますが、患者さん一人ひとり生活背景は違うので、同じような課題が見つかったとしても、改善案は異なります。そういった部分に難しさを感じ悩むこともありますが、患者さんの食生活や検査値が改善するなど、良い変化がみられたときは大きなやりがいを感じます。
今後も、様々な患者さんと向き合いながら知識を深め、栄養サポートの充実化を図ることで医療スタッフの一員として現場に貢献できるよう努めていきたいと思います。
人々の健康づくりを支える栄養士でありたいと思います。
栄養学科卒業生 稲宮 麻耶さん |
私が管理栄養士という職業に興味を持ったのは、「食べることが好きだから」というほんの軽い気持ちからでした。進路を考え始めた高校3年生の時、ちょうど青森県立保健大学に栄養学科が新設されると知り、入学を決意しました。
管理栄養士の活躍の場は、病院、給食施設、学校、行政、企業など多岐にわたります。入学当初は管理栄養士としてどの分野で働きたいかという明確な目標がありませんでしたが、4年間の充実した講義や実験、実習のおかげで、さまざまな分野で働いている自分の管理栄養士像を具体的に思い浮かべることができました。
卒業後は病院で約3年半勤務し、現在は村役場で働いています。行政栄養士は、妊婦をはじめ、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代の方の健康を食の面からサポートするのが仕事です。住民の皆さまと直接接する機会が多く、また、接する年代も幅広いため、対象者に合わせた指導の仕方やコミュニケーションのとり方に難しさを感じています。「話が聞けてよかった」と講話の感想を言ってもらえたり、指導に用いた資料を自宅で活用しているという話を聞いたりしたときは、とても嬉しく、やりがいを感じます。
健康のためには食事が第一ですが、長年の食習慣を変えることは本当に難しいことだと実感しています。まずは自分自身の健康に関心を持ってもらい、そして「これならできそう」「やってみよう」と思えるような支援をしていきたいです。これからも、住民の皆さまの健康づくりを支えていけるように頑張ります。